管理栄養士 杉本恵子の「気ままに食ばなし」 NO.09 薬味のチカラをいただきましょう。

料理に添えることで、香りや風味がグンと引き立つ薬味。それだけでなく、食欲増進や殺菌効果も持ち合わせているものが多いことは、みなさんもご存知ですよね。私たちの毎日に元気をくれる、薬味のおいしいパワーについてご紹介しましょう。あさつき Japanese Chives あさつきは葉の色がねぎよりも浅いことから浅葱(あさつき)と呼ばれ、ねぎの仲間の中でも味・栄養共にトップクラスの野菜です。山地に広く自生し、日本でも古くから葉と球根を食用にしていたなじみの深い野菜のひとつです。日本の伝統色でもある「浅葱(あさぎ)色」も、あさつきの淡い緑色から付けられました。独特の香りや色を生かして、汁物や鍋物などさまざまな料理の薬味として利用されています。■味と香りを生かしておいしく。
あさつきの若葉には体内でビタミンAに変わるカロテンが含まれ、緑黄色野菜に分類されます。その他にビタミンB2やC、カルシウムなども含まれています。また独特の香りが食欲の増進にも役立ちます。あさつき本来の味が楽しめる調理法はおひたしで、さっと硬めに茹でるのがコツ。他にも酢味噌和えや お吸い物、卵とじなど楽しみ方はいろいろありますが、いずれも火を通しすぎないことがおいしく食べる秘訣です。 ■そっくり! あさつきとわけぎ。あさつきとよく似た野菜に「わけぎ」があります。西日本を中心に古くから栽培されていた「わけぎ」と、関東地方で栽培されている「わけぎ」の2種類があり、関東地方のわけぎは関西のものよりも大きく、本来「分けねぎ」といわれていた品種です。あさつきとわけぎを見分けることは難しいですが、より葉が細く、くせの少ない香りがあさつきの特徴です。あさつきの豊かな香りや味わいを生かして、さまざまな料理に取り込みましょう。